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平行線はいつまでたっても交わらない [中国の生活・文化]

ユークリッド幾何学的な説明をすると、平行線というのは二本の直線が永久に交わらない状態で、日本の直線に第三の直線が交わったときに錯覚と同位角が等しい状態である。

逆に言うと、二本の直線のうち片方の直線を少しだけ傾ければ、すぐ交わるか遠くで交わるかは別として何処かで直線は交わることになるのである。

最近、中国に出張に行って、その時に足裏マッサージに行った。
中国語がネイティブじゃないから、いつも「どこから来たの?」って聞かれるんだけど、大体「香港から来た」と答えている。

相手は「どこの国の人か」を聞きたいのであるが、「あなた何人?」と聞いてくる訳ではないので、いつも最初に日本人とは明かさない。香港から来ているのは事実であり、嘘はついていない。ここ最近の反日の様子をみればなおさら日本人であると明かす理由が無い。

で、中国語の発音、レベルからやっぱり香港人ではなく、日本人ではないとばれてしまい、いろいろ話しているうちに尖閣問題に突入。最悪なことにつけていた台湾のTVプログラムも日米の軍事演習や日米対中国の軍事衝突の可能性について討論しているやつだった。。。

自分は「君たちには君たちの考え方がある訳だし、僕らが話をしても合意に至る訳ではない。お互いに気分が悪くなるだけだからこの話はやめよう」といったんだけど、なぜか話したいというのでちょっとだけ付き合うことにした。

以前のブログでも書いたが、この類いの問題に関しては、話せばわかると思う人はあまちゃんだし、服務員(マッサージをする人)は教育レベルも低いし、外国経験なんてない。いわゆる話し合ってもわからない人の典型である。

服務員「先月このお店は「日本人お断り」の表示を出していたのよ」

服務員「魚釣島は私たちのものよ」
Hide「どういう根拠でそれを主張するの?」
服務員「だって中国の物だもの」

Hide「中国以外の新聞やテレビ以外を見たことある?」
服務員「自分たちは中国人だから中国以外のメディアなんて興味ないわよ」
Hide「他の国の人たちがこの問題についてどう思っているか知りたくないの?」
服務員「なんでそんなこと知らなきゃいけないの?魚釣島は中国のものよ」

Hide「日本車に乗っている中国人が教われたりしたけど、なんで同じ中国人を襲うの?」
服務員「日本車に乗っているってだけで彼等はアウトよ」
Hide「日本車とは言っても中国で作っているから、雇用を生み出し、中国人の生活を良くしていると思うよ」
服務員「そんな会社で働くのなんて論外。愛国よ、愛国」

服務員「ところであなたの国語(あえて中国語とか普通語とは言わず国語と言っている)下手で可愛そうね。」
Hide「だって自分は中国人じゃないし。君は英語とか他の言葉はしゃべれるの?」
服務員「私は中国人だから国語ができれば良いのよ」

と言った感じの会話が繰り広げられた。議論は平行線。何があっても直線は傾くことはないだろうし、交わることもないだろうと確信した。
会話が終わった後は、当然ながら雰囲気が悪くなった。そしてマッサージが終わった後の足はいつもより痛い気がした(笑)

不思議なのは、どういう経緯でこういう思考回路になったのかである。
マスコミによる情報操作なのか、学校の教育なのか、家の教育なのか、生活環境なのか。ホント自分はラッキーだったと思う。それなりの教育を受けることが出来て。

ということで香港で愛国教育に対するデモが行われるのは当然であったのである。

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