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海外駐在員に向いている人 [グローバル化とは]

これで駐在員シリーズおしまい。以前に海外生活に向いている人みたいなエントリーがあったが、今回は駐在員限定版。
例によって独特のリサーチ(周りの駐在員情報)と個人的な経験によるので割り引いて読んでもらいたい。

・ビジネス自体が好きな人
ビジネスのためにわざわざ海外くんだりまできているわけだから、なんとなく給料だけもらって働いている人は駄目。会社、個人の両方にとって不幸。

・官僚主義に陥らない人
駐在員になると大体、日本での職位よりも上がり、意思決定をする機会が多かったり、部門だけでなく会社レベルの意思決定や仕事をするようになることが多い。
というわけで、自分の仕事だけ、自分の部門だけ・・・みたいな考え方をしている人は向いていない。セルフスターターが向いている。

・コミュニケーション能力が高い人
上記のような理由があったり、現地社員と母国語以外でのやり取りが普通にあるので、相手の語学的にも心理的にもコミュニケーション能力が高い人。
語学的には、流暢ではなくても言いたい事がはっきり言えて、相手の言っていることを理解する能力が必要。

心理的には、組織や役職に対して偏見を持たず、違うバックグラウンドを持つ人とのコミュニケーションを厭わない人である。

・差別と区別の違いがわかる人
日本は社会ステータス的には比較的フラットだといえる。海外では貧富の差があったり、あきらかな社会ステータス的な格差があったり。
これを差別というのか区別というかは難しいが(自分は区別だと思っている)、まあ、海外はこういうもんだなーとよい意味で受け流せることが必要。

あと、マイノリティに対する配慮が必要。駐在すると管理職になることが多いので、会社としてはマジョリティになるわけだが、海外で住むという意味ではマイノリティになる。
自分がマイノリティにだからといって卑屈になる必要はないし、他のマイノリティに対して尊大に出てはならない。

・偉ぶらない人
日本以外の国の会社員のほとんどは、公私がはっきりと分かれていることが多い。

日本みたいに会社以外の場所でも上下関係が続くわけでもない。なぜか日本には(中国でもそういう人たくさんいたけど)自分の所属している組織の役職が自分の人間としての偉さだと勘違いしている人が多い。そんなのはその組織におけるただの役割なので私生活ではまったく関係ないということを認識すべきだ。(ただ、金を持っているとちやほやしてくれる場所はおおいけどね)

ほかにもいろんな項目があるけど、駐在員に特に必要な性質というものを5つ挙げてみた。

ところで、今週の日経ビジネスに「OKY(=おまえが、きて、やってみろ)」という駐在員が日本本社の人に対して持っている不満を表す用語が紹介されていた。自分はOKYっていう言葉は知らなかったんだけど、なんとなく納得。

駐在員コストは高いし、彼らの現地の経営へのインパクトは大きい。企業は年齢や本社での役職にとらわれずに上記の資質を選考基準に入れてはどうだろうか?


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