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海外進出におけるリスクに立ち向かえるか [グローバル化とは]

今のところ最終的な人数が確定していないようだが、アルジェリアでの人質事件で邦人が複数名死亡する事件があった。
人質になり死亡したのは欧米系を含め数十人程度らしい。非常に悲しい事件である。

自分が駐在しているのは香港という世界でもトップクラスに治安の良い都市であり、上記のような事が発生する確率はゼロと断言してもよい位だ。

中国に居た時は反日デモなど、危ない場面にも遭遇したが、それでも自分で行動に気をつけたりすれば回避できる事象であったと思う。

治安が良いとはいえないが、東南アジアや東アジアはアフリカや南米に比べればずいぶん生活しやすい環境だと思う。

昔から商社やプラント会社等の資源関係のビジネスをやっている会社はアフリカや中東という、われわれ日本人からするととても快適に生活できない危険な地域に進出してきた。

そしてグローバル化が進んだ今は、上記のような限られた業種だけでなく、製造業、金融業、サービス業も進出が進んでいる。

ハイリスク(つまり企業が進出したがらない)はハイリターン(ビジネスを独占できる可能性が高い)につながるわけだが、今後は新興国への進出に躊躇する経営者が出てくるだろう。(別にそれが悪いわけではない)

今の日本の生活環境は世界で一番快適、便利といっても過言ではない。そんな生活に慣れている日本人が新興国へ進出する意気込みと、ハングリー精神の強い国々の人のそれとは比べ物にならない。

この事件がきっかけで、日本と日本にキャッチアップしようとしている国の差がさらに埋まってしまうかもしれない。

新興国のビジネスでの成功の秘訣は技術やマーケティングではなく、いろんな意味のリスクを恐れずに突っ込んでいくことなのかもしれない。
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