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香港のデモと香港の今後について [香港の生活・文化]

なんか香港すごいことになっているね~。
香港人、香港にいる人のFacebookプロファイル写真見ると多くが黄色いリボンになっている。民主主義を守りたい人たちの活動のようだ。

今の状況は短期的には香港に良い影響を及ぼさないが、長期的には意味のある活動だったと評価されるのではないかと思う。

政府側からしてみても、デモ隊が行政長官の辞職を(しかも辞職期限を設定して)要求したからと言って、それを受け入れることができないことは明らかだ。
まあ、今回のデモがというよりも行政長官CY Leungさんは最初からあまり支持されていなかったんだけどね。

一日、二日くらいなら、自分の感覚からすると、「あー、またデモやってんな」ってだけなんだけど、これだけの期間になると自分でもさすがにすごいと思う。

もともと香港はイギリスに占領(租借っていうのかねw)されていて、もともと香港というエリア(漁村だったらしい)に住んでいた人もいるけど、イギリス占領時代に結構な人数が大陸から流れてきた。
まあ、文化大革命とか無茶苦茶やってたから当然、そこから逃げ出す人がいるわけで、逃げ込むには香港がベストの場だったということだ。

香港で働いていた時の部下の話だと、両親は深センから必死こいて泳いできたらしい。
また、1997年の中国への返還時には、多くの香港人が海外、とくにカナダに逃げた。

香港人の気質、というか中国共産党政府に対するアレルギーは半端ないものであり、死を覚悟して泳いだり、なりふり構わずに外国に逃げたりするわけだ。
で、外国に逃げて、そろそろ故郷に戻りたいと思ったり、成長しているアジアにチャンスがあるといって戻ってきた香港人が直面したのが今回の選挙問題である。

そりゃー抵抗するよね。(デモ自体は学生がメインだが)

香港は返還後も経済成長を続けてきた。とはいえ、多くは中国へのゲートウェイとしてであったり、中国人の消費が支えていたりする。
こういうデモで交通機関がストップしたりすると、企業は投資等を躊躇するであろうし、シンガポールと比較してリージョナルオフィスを選ぶ会社はシンガポールを選んでしまうかもしれない。

とはいえ、中国化すると国家的なリスクが高まるので、デモ等で抵抗して民主主義、自由を確保しないと将来的には問題が発生する。

実は日中の領土問題が大きくなってから香港のMBAを勧めるのはちょっと躊躇しているんだよね。日系企業は中国との付き合い方を変えてきているので、チャイナビジネスを学べる香港MBAの魅力が薄れてきているし、一方で競合のシンガポールはどんどん多国籍企業を集めているし。

まあ、どうあれ、香港の若者たちには頑張ってほしい。テレビで見てデモに嫌悪感を持つ人もいるかもしれないし、民主主義を守るためとはいえやり方について賛成できないかもしれないが、自分たちの自由を護るための行動だと思って暖かく見護りたいと思う。

今回はオチなし。
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