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ブラック企業からの脱出方法教えます 1/2 ~ブラックとはなんぞや~ [キャリア論]

最近、ブラック企業アナリストだとか、ブラック企業について色々書いている人がいて結構記事が人気のようなんだけど、だったら自分でブラック企業アナリストになれば良かった。(笑)

自分はブラック企業、それも2ちゃんねるのブラック企業偏差値ランキングで偏差値70を優に超え、ついには殿堂入りした会社で働いていた。なのでブラック企業とは何たるかというのをよく知っているし、計画的にブラック企業から抜け出す計画を立て、それを実行した抜け忍である。

最近、ブラック企業脱出マニュアルという記事を読んだんだけど、言いたいこともよくわからなかったし、この人本当にブラック企業で働いたことあるの?って感じだった。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130214-00000305-bjournal-bus_all

というわけで、エリートブラック企業出身の自分がどうやって抜け出したかを書いておこう。とはいえ、具体的な話は次回にすることにして、今回は自分の勤めていた会社がいかにブラックだったかを紹介したい。

・勤務地
自分は入社早々地方支店に飛ばされた。オフィスの近くの結構いいマンションを借り上げ社宅としてあてがわれ、ちょっと喜んでいたが、それは社員を酷使するためにオフィスの近くにあるだけというもの。

また縁もゆかりもない地に飛ばすことによって、仕事だけに集中させる環境を作り上げる。(その地では最初友達とかゼロだったからね・・・)

また転勤もしょっちゅうで、転勤を命じられて数日で引っ越しというのもしょっちゅうだった。

・勤務時間
オフィシャルには8:30出勤だけど、暗黙の了解で8:00にはオフィスにいなきゃいけない。で、帰宅時間平均は23~24時と言ったところ。24時を回ることもよくあったし、土曜出勤は当たり前、ノルマが行かないと日曜日の出勤もあった。

・社風
体育会気質というより軍隊気質。ほぼ北朝鮮状態。独裁者である社長が部下をののしる言葉は天才的で、それを中間管理職もマネをするから始末が悪い。またキックボクサー経験者が部下に蹴りを入れたり、ゼロハリバートンのアタッシュケースを投げつけられて、額から血を吹いた社員もいたりした。つまり肉体的にも精神的にも厳しい環境だったのである。

・社員の質
我々の世代は有望と言われており、有名大学から騙されて入社したような人間もたくさんいた。(いかに学生が会社を選ぶ智恵が無いかがわかるし、当時は2ちゃんねるが発達していなかったので、ネットからブラック情報を得ることができなかった)
中には東大卒で頭いいのもいたけど、彼は最終的に業務のせいでタイーホされることになった・・・

・給与
最初は悪くなかった。ノルマ達成すれば報奨金はもらえたし。ただ、業績が傾くとノルマを達成できない人は人頭税なるものを課され、給与を減額されていた。あとは旅費精算が全部受けれ入れもらえなかったりし、自腹を切るというのも結構あった。

・コンプライアンス
自分は問題のある行為をしたことは無かったが、いわゆる違法行為をした人は数知れず。そもそも会社自体が営業停止になったりもしたし、社長が国会に証人喚問されたこともあった。
労基署の査察があったおかげで、1回未払残業代が社員に支給されたことがあったんだけど、その時は嬉しかったね。どうやって金額を算出したのかはさっぱりわからなかったが(笑)

・その他
自分は2年弱の勤務だったが、その間に警察に2回事情聴取(署名とかする正式なやつ)、1回簡易的な聴取をされた。なぜ事情聴取されたかを書いたら面白いんだけど、さすがに洒落にならない内容なので伏せておく。自分の名誉の為に言っておくと、自分が問題を起こしたから事情聴取・・・となったわけではない。

あと髪の毛がかなり薄くなった。やっぱり精神的に参ってたんだろうな~

つづく
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俺、箱根駅伝でたことあるんだぜ!! [キャリア論]

というような台詞を言ってみたかった(笑)。まあ甲子園でも国立競技場でも花園でも何でもいいんだけどね。
人生の成功者になる秘訣というか、そうなるタイプの人にありがちなことのひとつが、とあることをかなり高いレベルまで極めること。
スポーツしかり、ピアノしかり、カルタ取りしかり。

今までの人生の中で、営業成績が抜群だったり、仕事の能力が高かったりする人にはこういう類の人(特に体育会系)が多かった。
某ブラック企業にいたとき、最年少で役員になった上司は剣道でインターハイ1位だったし、同じくらい成績がよい社員はインターハイ3位だった。

なぜ彼らはすごいのか?

・何かを極めるために集中できる、ほかの事を犠牲にできる
・負けず嫌い、勝つまでやる
・適切な目標をたて、それに向かって着実に進める
・基礎練習のように地味できついことを反復できる
・そのスポーツ(とか音楽とかカルタ取り)自体がものすごく好きだ

たぶんこんな理由だろう。

こうやって考えると、自分は成功者になる要素がない人間だったんだな~と思う。ついついいろんなことに目がいってしまい、ひとつの事を集中してやることが少なかった気がする。

そして、残念なことにこの年になって何かを集中的にやっても、箱根駅伝レベルになるのは非常に難しいのである。
どう楽観的に考えてもトライアスロンでトップ選手になれるわけないし。。。

古い話になるが今年の箱根駅伝は日体大が予選会から上がってきて総合優勝した。
やはりチームプレーの駅伝はマラソンより面白い。そして箱根は実業団駅伝よりもドラマが生まれやすく面白い。(1区間の距離が長かったり、高低差が激しかったりするからだと思う)

さて、これからビジネス以外で名をあげようとすると、道はほぼ一つしかない。それは

「文学」

である。

直近の芥川賞は75才の人が受賞。そして最近は会社員との兼業作家が受賞していたりと、箱根駅伝にでるよりよほど現実的である。
やるか!!書くか!!

予定処女作「ヒデ、会社やめるってよ」
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日本の雇用慣行の問題点 [キャリア論]

日本IBMの行っている人員削減がニュースになっている。当然、解雇された社員は会社に対して訴訟を起こすわけであって、この決着がどうなるのかが興味深い。

解雇の条件等詳しいことはわからないけど、自分の予想は日本IBMが敗訴するというもの。理由は整理解雇の4要件を満たしていなさそうだから。

整理解雇の4要件とは。

1.人員整理の必要性
2.解雇回避努力義務の履行
3.被解雇者選定の合理性
4.手続きの妥当性

日本IBMは利益率が落ちているとはいえ黒字を確保しているし、記事を読んだ感じでは希望退職も行われていない。日本の法律が判例主義である限り、これじゃ会社側の敗訴になるだろう。

さて、日本の雇用慣行の問題を書こうとするととてつもない量になるから、焦点を一つに絞る。やっぱり最大の問題は事実上会社都合の解雇ができない事、つまり労働法を順守しようとすると自動的に終身雇用になってしまうということだ。

カルロス・ゴーンもHKUSTに来た時に、結果的に終身雇用になることはいいことだが、それが目的になることは問題であると言っていた。

この問題の難しいところは終身雇用だけに問題があるわけではなく、給与システム等いろんな問題が関わっていることである。

一般的に長く働けば働くほど給与は上がっていくが(年功給)、能力や仕事の成果がそれに見合っていないと、企業側から見るとオーバーペイメントとなる。そうなると解雇対象になる人たちは自然と中年以上の人となってくる。

彼らの給与は既にかなりの金額なので、その金額で再雇用する会社は稀だろうし、彼らのスキルがマーケットにマッチしていないことも多い。

乱暴だが、解決策を挙げるとすれば、職能給制度を採用する事だろう。年齢や勤続年数にあまり関係なく、この仕事の給与はいくらですよ、みたいにポジションに価格をつける。(一般的に欧米企業がそうやっている)

当然、同じポジションでも経験の有無によって差はつけるべきだろう。昇給はあまり見込めないかもしれないが、中高年がいじめにあって会社を追われるようなこともないだろうし、若年層の就業機会を増やすチャンスにもなる。(残念ながら右肩上がりの給与は見込めない。)

つまり職能給制度を導入すれば、会社都合の解雇が減少する可能性が高くなると思っている。

また、同時に金銭保障による会社都合解雇も認めるべきだ。香港のように1か月前通知で簡単に解雇できてしまうのは極端だが、勤続年数等に応じたある程度のパッケージを法制化しておけばいい。

整理解雇の4要件の問題は、船が沈み始めて、あとちょっとで全部沈んでしまうという状態にならないと解雇できないということだ。船は当然沈んではならないし、他の船と競争しているのだから機敏に動けなければならない。船が競争に敗れたり、沈んでしまったら、他の乗員も全滅してしまうのだから。

いままではライバルの船は日本の巨艦だったが、いまはいろんな国の巨艦だったり、小型艦だったりするのである。ずっと重い荷物を載せていると、彼らに引き離されるだろうし、やがて沈んでしまうのである。

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起業とネットワーキング [キャリア論]

久々にMBA関連のイベントに行ってきた。内容はBuilding a tech start-up in HKというもので、スタートアップ時点のIT系会社の創業者3名とVCを1名呼んで話を聞くというもの。

うち1社は3Dプリンタを利用してうんぬん・・・という話だったのでこれを見に行くことにしたんだけど、自分の得たい情報はなかった。まあそれでも結構面白かったので良しとしよう。

これとは別に週末に和僑会なる日本人で起業を志している人達が運営している会のイベントに参加した。
自分がやりたいビジネスプラン(数字とかは説明せず、サービス内容だけをプレゼン)

自分の中の最近の課題の一つにプレゼンテーション能力を高めるというのがあり、それの参考になるかなーと思って参加。思ったよりも質が高く、5人のうちの最後のプレゼンターはかなり優秀だったと思う。(既にビジネスが具体化しているのが理由だと思うが)

ただ、数字の説明等はなかったので、自分が思っていたようなプレゼンとはちょっと違い、そういった意味では期待外れ。自分がよく見る日本人のプレゼンって会計・税務がらみが多くて(この類のプレゼンを面白くするのは困難)、参考にならないから営業、マーケティング系のプレゼンを見たかったんだよね。

で、この会にでていた人のなかに「この人とつながることができた!!」とか「ネットワーク広げなきゃ・・・」とネットワーキングに注力している人が結構いた。自分は起業をするつもりは毛頭ない(ある程度のビジネス規模、資金、組織がある場所で自分の能力が活かされると思っている)ので、ネットワーキングにはあまり関心が無い。

これに関して同級生と、起業するなら自分たちが出たようなMBA主催のイベントの方がVCにも会えたり、具体的なパートナーが見つかったりと意味がありそうだという話になった。残念ながらMBA生、卒業生だけのエクスクルーシブな集まりなんだが。

起業の成功度とネットワークの広さに相関関係はあるのだろうか?必死になって探せば何処かのビジネススクールがこれに関するレポートでも出しているのかもしれないが、個人的にはネットワークの広さよりもリレーションシップの深さの方が重要だと思う。

そういった意味ではMBAでできたネットワークは(自分の場合)広いというよりも、広すぎない規模で結構深いものだと思う。特に日本人同士は。

ITについて知りたい、経営コンサルから助言を受けたい、PE、VCの考え方を聞きたいとなった場合に、あの人のところに行こう、あの人なら真剣に対応してくれるだろう・・・という人が結構いる。

ここでは書けないけど、つい最近も前述の同級生に真面目な相談にのってもらったた。プライベートな相談(というよりも愚痴)に関しては、他人事の様にあしらわれたけどね(笑)

じゃあ、彼らが何か相談したいときに自分を頼ってくれるかというとどうなんだろう。自分は彼らに意味のあるアドバイスをすることができるのか、付加価値を提供できるのか?自分だけ一方的に何かを得ようとしていないだろうか?

相手のことをよっぽど好きでない限り、その人がよっぽどお人良しでない限り、どちらかが一方的に何かを与え続けるという関係は継続しない。ネットワークを広げたい人は自分が何を提供できるかを明確にすべきだろう。

自分ができること、提供できるもの?酒が飲みたかったらいつでも付き合うよ~

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リスクと決断 [キャリア論]

リスクとは何かという定義は結構難しいと思っているんだけど、ウィッキーさん的には一般的にはリスクとは「ある行動に伴って(あるいは行動しない事によって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」である。

経済学的なリスクは「ある事象の変動に関する不確実性」であり、ビジネス側の人間なので、個人的にはこれがしっくりくる。

大体の物事において、リスクとリターンはバランスが取れており、不正があったりや非合理的な場合はバランスが崩れていることがある。

例えば金融商品でいえば、株の方が債券よりもハイリスク・ハイリターンである。ローリスク・ハイリターンというのはよほど市場に歪みがあったり、不正が無ければありえない商品で、逆のハイリスク・ローリターンは結構ある。(手数料がやたら高かったりと、ある意味投資家が騙されている状態)

自分の人生の中でいくつか大きな決断をしてきたが、基本的に目的は達成するが、そのためのリスクをできるだけ排除しようというのが自分のやり方である。

1.海外勤務をしたい・・・現地採用ではなく、ベネフィットの高い、かつ戻る場所のある駐在員になれる会社に転職した

2.留学したい/MBA取りたい・・・キャリアを中断するリスクを避け、Part-time MBAを選んだ

3.ビジネスをしたい・・・副業とし、投資金額は一定額までに抑えた

当然、リスクをヘッジする場合はリターンも限られる。1の場合だと(殆どの場合)日系企業しか選べないし、2だとFull-timeの同じ釜の飯を食べた的な感覚は得づらい。
思いっきりリスクを取るか、ヘッジするか、リスクを全く取らないかは個々人のスタイルによる。

さて、こんなことを書いているのは、そろそろ大きなリスクを取るかどうかの決断をしなければいけないからだ。で、今回は上記のときのようにリスクをヘッジすることはできなさそう。
唯一の追い風は、リスクを負って失敗した時のダメージの許容度が大きいことである。ちょっと前にはこの許容度が小さかったんだけど、幸か不幸か最近それが大きくなった。許容度が高ければ不確実性に対する備えが出来ているわけなので、大きくリスクを取る事が可能である。

一番最初に挙げた定義のポイントはカッコ内の言葉で、「行動しない事によって」である。リスクテイクというと行動する事によってリスクを負うように思えるが、行動しない事自体がリスクを負っているというシチュエーションもある。今の自分は行動する事もしない事もリスクが高いという状態。いろいろとシミュレーションをして決断を下したい。

Life goes on だからね。

それにしても最近このブログつまんなくなってきたな。(いままでもつまんなかったりして。。。)
やっぱMBAネタがなくなってから個人の日記になってるからなあ。。。
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君はブラック企業をみたことがあるか? [キャリア論]

ちょっと前に「ブラック企業に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない」というのが映画になったが、最近ブラック企業を知らない人が自分の周りに結構いた。エリートコースを通ってきたり、良い家庭に育ったから知らなかったり、まだ学生で世の中のダークフォースを感じたことがなかったりね。

一応、自分はブラック企業(ブラック偏差値73)の出身なので語る資格は十分にあるはず(笑)

ブラック企業の定義何だけど、Wikiを見てほしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E4%BC%81%E6%A5%AD

Wiki見ろって話ならブログに書くなとなってしまうところだが、ここに書いてない見抜き方をあとで紹介する。

労働時間が長いだけ、残業代が出ないだけならゴールドマンサックスやボストンコンサルティングもブラック企業になってしまう。だがそんな話は聞かない。なぜか?
定義にも書いてあるけど、簡単に言うと得られる物がない、ハイリスクローリターン型(ノーリターン?)の企業だからだと思う。

GSもBCGもハイリスクハイリターン型であり、リスクとリターンが見合っていれば、人間多少の文句を言っても働き続けるし、あとは価値観の問題だと思う。まあ、たまにリターンがリスクを上回っている良い(ぬるい)職場もあったりするけどね。

もったいぶったんだけど、ブラック企業の見抜き方の一つとして、経営者のことを書いた漫画があるかどうかを紹介したい。
これをやっている会社はほぼブラックだと思っていい。

で、最近某APA ホテル泊まったんだけど、オーナー夫婦の成り上がり漫画があった。
自分が勤めていたブラック企業と同じような感じのね。ユーザーとしては某APAホテルには不満はないんだが。。。

漫画に近いのに自叙伝がある。が、自叙伝=ブラックとは言えない。自叙伝で自分の思想を伝えようという人(得てしてこういう人は自分が全て正しいと思いがち)はある意味ブラックな素質を備えているが、中には立派な人もいるし、思いっきりブラックな人もいる。なぜ活字ではなく漫画がなのか?賢明な読者ならよくわかるはずだ(笑)

あ、最後に。ブラック企業と縁がない人生ならば、すばらしい人生である。知らずに、関わらずにすむならそれに越したことはない。
このエントリーの題名にNoと答えられる人はすばらしい人生を送っていると言えよう。
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選ぶこと、切り捨てること [キャリア論]

最近、香港に留学に来ているとある大学生からブログ経由で連絡が来て、自分のキャリアやMBAでの経験について教えてほしいような話があった。

自分のキャリアはいわゆる エリート系ではなく、ブラック企業からスタートし、今働いている会社も別に有名企業ではないので、大志ある学生に話すようなことはそんなにないのだが、できる限りで協力したつもりだ。

彼らと話をしているときに、特別なことを言ったこともなく、普段思っていることをざっくばらんに話したんだけど、その時に自分で話していて最近悩んでいることに完全に当てはまっていることがあった。

20代、特に大学生あたりでは、悩みというのは多すぎる選択肢のうちから「何を選ぶか」というものが多い。就職活動で言えば業界、会社、職種(まあ、一般的に会社に決められるんだけどね・・・)、国、地域とか。
数年後に転職したり、異動して、他にもやりたかった職種をやってみたり、海外転勤に手を挙げてみたりということができる。

実は20代の悩みは結構ありそうに見えるんだけど、欲張って、努力して、運が良ければ複数の選択肢を同時に、もしくは違うタイミングで選ぶことができてしまうのである。
なので、20代の人にキャリア関係でアドバイスをするとすれば「欲張れ!!」ということになる。

一方、30代、それも半ばを過ぎてくると悩みは、選択肢のうち何を「何を切り捨てるか」という感じになってくる。30代半ばで就職活動、つまり転職をしようとすると職種を替えることは非常に難しく、自分の今までの人生の延長線上の選択肢が現実的となる。

20代半ばなら可能性のあった、今より大きい(≒給料の高い)会社へ、違う職種で採用されるというようなポテンシャル採用のようなものは皆無と言っていい。30代半ばで職種を替えるのであれば、役職・給料ダウンは覚悟しなければならないし、今までの会社で働き続ければもらえたであろう退職金なんかも諦めなければならない。(例外は企業内での配置転換)

同じ世代なので、自分がアドバイスをするのもなんだが、30代半ばの人にキャリア関係でアドバイスをするとすれば「現実を良く見よ!!」という事であろう。

と、書いてしまうと30代の人はうーん、と思ってしまいそうだが、逆に言えば30代は今まで培ってきたものをいかに有効利用していくかということを考える時期にあるのだと思う。

ただ、最近の問題はいままで培ってきたものが間違ったもの(この時代に通用しないもの、昔の職業だとキーパンチャーとか)だと悲惨である。
自分の特技、メインの能力が時代遅れになっている人はキャリアの急旋回が必要だろう。

さて、これから何を切り捨てようか・・・

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先天的に身についているもの、後天的に身につけられるもの [キャリア論]

というのが世の中にあって、とある特定の人が先天的に有している特定のスキルはやはりすごいと思う。

週末にとある人の送別会ということで、ボートトリップに参加してきたんだけど、この人は非常に顔が広くみんなに人気がある。
いわゆる誰にでも好かれるタイプの人。幹事の人も同じようなタイプだわ。

自分の中学、高校でこういう類いの友人が2人かな、いて殆どの人に好かれるし、何やっても許されるような感じ。
こういうのはホント神スキルだと思う。どんなに頑張っても一般人には習得できない。
ある人はマメになれば、人に気を使えばそういう人に近づけるのではと言うが、自分は先天的なものだと思う。

さて、ボートトリップの最中にウェイクボードをやったんだけど、全然立てなかった。
他にやった人で立てた人もいるんだけど、自分は始める前からちょっと難しいかなという予感があった。理由は自分の運動神経。

この運動神経ってやつも先天的要素が大きいと思う。身体能力は後天的にある程度までは努力でなんとかなると思うけれど、トップレベルとなるとこれも先天的要素が必要かなと思う。

そーいや、MBAでリーダーシップは後天的に(教育によって)身につけることができると習ったが、実は自分はこれについて懐疑的。

ミスミという会社の社長がビジネス界では結構有名なんだけど、この方は経営者になれそうな人は20代でだいたい選別できるような主旨の発言をされていた。自分はこれに同意で、やっぱり先天的な(ここでは先天的能力+学校卒業後社会人数年の経験)要素は大きく、一般の人に後になって教育しても先天的に能力を持った人に追いつくのは厳しいと思う。まあ、先天的に能力があっても彼等がさぼりまくっていれば後者にもチャンスはあるが。

あんまり良いエントリーじゃなくて申し訳ない。先天的に運動神経がよければウェイクボードをあっさり操れてカッコ良かっただろうなあというお話でした。

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子供の教育方針をどうするか [キャリア論]

日本に居る間に気の置けない友人2人と飲んだ。食事はなぜかお好み焼き。今考えると洋食を食べれなかったのでイタリアンを希望しておけばよかったね・・・

友人Aは二人子供がいて、一人は今年から小学生になった。友人Bは約2歳の子供が一人。
なぜか友人Aから子供の教育方針についてどうすればいいかを聞かれた。

自分は子供どころか結婚もしていないので、自分に聞くのはお門違いだと思うんだが、一応自分の意見を回答。

■基本方針
とにかく子供の選択肢を増やしてあげること

■具体的方針
・英語はできるだけ早いうちに勉強させる。可能だったら留学を
・文系と理系で悩んだら迷わず理系をえらばせる
・大学はできるだけレベルの高いところに行かせる
・スポーツはやらせる(できれば体育会系)

やっぱり自分が後悔しているのは、若いうちに留学しなかったことと文系を選んでしまったことだよね。大学のレベルもそうか・・・エスカレーターにのらずに受験すりゃよかった。
スポーツは高校まで運動部だったけど、それでよかったと思っている。大学で体育会に入ってもレギュラーになれそうもなかったし、そもそもあまり運動に向いている肉体じゃないんでね。

英語については散々語っているので、文系か理系かということについて。

文系の方がコミュニケーション能力が高くで、理系は研究志向でコミュニケーション能力が低いというようなイメージが日本には少なからずあるようだが、仕事の幅を考えると理系の方が圧倒的に有利。

そもそも日本は他の国に比べ科学技術が比較的優位を保っている。そして文系の人が技術者や研究者になるのは非常に大変だが、理系の人が営業マンになるのはハードルが低い。メーカーの営業の場合、技術がわかる営業マンは非常に貴重である。

香港で知り合った金融業界の日本人も理系が多い。いまやトレーディングはプログラムの世界だし、数学がわからないとクオンツとかの仕事もできない。複雑な金融商品は数学や統計が理解できないと開発できない。

という話をしたんだけど、これって子供にとっては結構きつい。英語もやりつつ、数学もやる、さらに体育会系でヒイヒイ練習しながらレベルの高い大学に入る。これをやりきれば確かに選択肢が広がるはずなんだが、はたしてそれが正しいのかはわからない。そしてこれらの環境を与えるためには親もきつい。特に金銭的にね。

あー、こうやって格差が広がっていくんだなーと実感した話題だった。
少なくとも自分の周り(中学から私立のクリスチャンスクール)は、医学部のように膨大なコストがかかる選択肢はともかく英語を勉強する機会、理系を選ぶ機会(レベルはどうあれ)、体育会に入る機会はあった。
それをしてこなかったのは、自分たちに先見の明がなかったり、安易な方向に流れるなまけものだったからだろう。

親にはなにも強制されずに育ち、それについては良かった事もあるんだが、世の中には一定数の教育ママが必要だということでしょう。
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ビジネス倫理について ~会社は社員を守ってくれない~ [キャリア論]

最近、ビジネス倫理を考えることがあったのちょいと書いてみました。

山崎豊子の「不毛地帯」を見ているのですが、主人公が違法な手段で防衛庁の機密書類を部下に入手させます。
警察の追求があって、部下を見殺しにします。いわゆるトカゲのしっぽ切りです。
その部下に、取り調べている警官はこういいます。

「君は会社を守ろうとしているが、会社は君を守ってくれないぞ」

ところで、先日、自分が新卒採用されて勤務していた某ブラック企業の元社長ら計4名が逮捕されました。
容疑は民事再生法違反(詐欺再生)容疑です。
逮捕者の中に懐かしい同期社員(だと思う)の名前がありました。彼の下の名前を覚えていないので、本当に同期かわからないのですが、苗字と年齢からすると自分の同期の彼だと思います。
同期でもなんでもいいのですが、結局会社の指示に従って色々やったところ、犯罪者になってしまいました。(容疑ではあるものの、確実に有罪になると思います)
ちなみにこの同期社員は東大卒で、頭が良かったです。(よく上司のゴーストライターやらされてた)人生を棒に振ってしまいましたね。

MBAのクラスでは最後の方にビジネス倫理と法律の授業があります。
これは、ビジネスの世界に入ろうとする直前の生徒にしっかりとビジネス倫理を教えるためです。
自分もビジネスシーンでキワドイ状況に陥り、選択を迫られたことが何回もありましたが、授業ではどのような解を出してくれるのでしょうか?
非常に気になるところです。

自分が出世したいために、危ない橋を渡る人もいれば、断れなくて違法行為を強要される人もいます。
会社も断れない人にこういうことを強要します。
後者にならないためにも、いつでもNoと言えるようになるためにも、スキルを上げて、倫理観をもって仕事をしたいものです。

と、言えるのは独身で、ローンもなく気楽な身だから言えるのであって、子供の学費や住宅ローンを背負ってたりすると判断が鈍りそうですね。難しいものです・・・

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