重慶大厦 [中国の生活・文化]
香港映画好きにはウォン・カーウァイの「恋する惑星」の舞台と言った方がいいだろうか。
ちなみに恋する惑星でしつこく流れる「夢のカリフォルニア」という曲が好きなんだよね。たまにDVDを見て、この曲を聴くのよ。
でもよくよく考えるとこの映画って思いっきりストーカーの映画だよね。。。。
さて、お昼にオフィスをでてとあるところに行こうとしたら観光に来てた中国人(大陸の人)が「重慶大厦ってどこ?」って聞いてきた。
行き方だけ説明してもよかったんだけど、同じ方向だったんで、途中まで連れて行くことにした。
僕 「どっから来たのかな?」
女の子 「海南島よ。」
僕 「行ってみたいんだけど、ずいぶん物価が高いらしいね?」
女の子 「旧正月の時はね。あ、あのiPhoneケースいいわね。」
僕 「地下鉄で三つ。モンコックにある女人街にいけばごまんとあるんだ。全部大陸から来たものだけどね。」
女の子 「どこで両替すればいいのかしら?銀行?」
僕 「今から行く重慶大厦が一番レートがいいって言われてるんだ。」
女の子 「あなたどこの人?香港人じゃないでしょ?」
僕 「あ、やっぱりわかるんだ。僕は日本人なんだ。」
女の子 「(連れにむかって)この人日本人なんだって。まさか香港で日本人に中国語で案内してもらうなんてね。」
僕 「あとは、この道をまっすぐ行って、大きい通りに出たら右折。1分くらい歩いたら左手にあるよ。」
(訳は村上春樹風)
という感じで重慶大厦がわかるところまで案内。
以前、反日デモのときのエントリーで、個人レベルの日中交流を重視しようと書いたけど、賽の河原に石を積むがごとく細かいことはやってきた。
今回も、これだけ親切に案内すれば少しは日本人に好感をもつだろう(笑)
中国と、韓国との関係改善は国レベルでは難しいと思っているけど、個人レベルでは良くなるはずだと思っている。
最近、個人の価値観は(たぶん大人になると)決して変わらないというはなしを聞くことがあったが、自分は何か価値観に影響を与える大きな出来事があったり、ノミで掘り続け洞窟を開削した禅海のようにやれば価値観は変わるという価値観を持っている。
とはいうものの自分は未熟すぎて何が正解かはわからないんだけどね。。。
平行線はいつまでたっても交わらない [中国の生活・文化]
逆に言うと、二本の直線のうち片方の直線を少しだけ傾ければ、すぐ交わるか遠くで交わるかは別として何処かで直線は交わることになるのである。
最近、中国に出張に行って、その時に足裏マッサージに行った。
中国語がネイティブじゃないから、いつも「どこから来たの?」って聞かれるんだけど、大体「香港から来た」と答えている。
相手は「どこの国の人か」を聞きたいのであるが、「あなた何人?」と聞いてくる訳ではないので、いつも最初に日本人とは明かさない。香港から来ているのは事実であり、嘘はついていない。ここ最近の反日の様子をみればなおさら日本人であると明かす理由が無い。
で、中国語の発音、レベルからやっぱり香港人ではなく、日本人ではないとばれてしまい、いろいろ話しているうちに尖閣問題に突入。最悪なことにつけていた台湾のTVプログラムも日米の軍事演習や日米対中国の軍事衝突の可能性について討論しているやつだった。。。
自分は「君たちには君たちの考え方がある訳だし、僕らが話をしても合意に至る訳ではない。お互いに気分が悪くなるだけだからこの話はやめよう」といったんだけど、なぜか話したいというのでちょっとだけ付き合うことにした。
以前のブログでも書いたが、この類いの問題に関しては、話せばわかると思う人はあまちゃんだし、服務員(マッサージをする人)は教育レベルも低いし、外国経験なんてない。いわゆる話し合ってもわからない人の典型である。
服務員「先月このお店は「日本人お断り」の表示を出していたのよ」
服務員「魚釣島は私たちのものよ」
Hide「どういう根拠でそれを主張するの?」
服務員「だって中国の物だもの」
Hide「中国以外の新聞やテレビ以外を見たことある?」
服務員「自分たちは中国人だから中国以外のメディアなんて興味ないわよ」
Hide「他の国の人たちがこの問題についてどう思っているか知りたくないの?」
服務員「なんでそんなこと知らなきゃいけないの?魚釣島は中国のものよ」
Hide「日本車に乗っている中国人が教われたりしたけど、なんで同じ中国人を襲うの?」
服務員「日本車に乗っているってだけで彼等はアウトよ」
Hide「日本車とは言っても中国で作っているから、雇用を生み出し、中国人の生活を良くしていると思うよ」
服務員「そんな会社で働くのなんて論外。愛国よ、愛国」
服務員「ところであなたの国語(あえて中国語とか普通語とは言わず国語と言っている)下手で可愛そうね。」
Hide「だって自分は中国人じゃないし。君は英語とか他の言葉はしゃべれるの?」
服務員「私は中国人だから国語ができれば良いのよ」
と言った感じの会話が繰り広げられた。議論は平行線。何があっても直線は傾くことはないだろうし、交わることもないだろうと確信した。
会話が終わった後は、当然ながら雰囲気が悪くなった。そしてマッサージが終わった後の足はいつもより痛い気がした(笑)
不思議なのは、どういう経緯でこういう思考回路になったのかである。
マスコミによる情報操作なのか、学校の教育なのか、家の教育なのか、生活環境なのか。ホント自分はラッキーだったと思う。それなりの教育を受けることが出来て。
ということで香港で愛国教育に対するデモが行われるのは当然であったのである。
なぜ話が通じないのか? ~日本人が反日デモに対して感じる違和感~ [中国の生活・文化]
某友人の話によると、誰かがTwitterでリンクを張っていたらしい。エントリーの内容自体は大した事ないんで、Twitter経由でこられた方には申し訳ないです。。。
ここからが今回の本題。最近の反日デモで日本人が違和感を感じたであろうことはこんなあたりだろう。
1.そもそも尖閣諸島の領有権に対する中国側の主張が弱いのになぜ強気?
2.大使館を襲うなんて常識的に考えてあり得ない(ウィーン条約違反?)
3.壊された日本車や日本料理店のオーナーは中国人で、同胞に危害を与えている
4.デモと言っているけど、やっていることは単なる破壊、暴力と略奪
5.憂さ晴らしでなく、仮に領有権問題で怒っているとしたら感情的すぎる
日本、香港、イギリス(Financial Timesね)で報道されている内容等を鑑み、デモの参加者のプロファイルは「共産党員」、「低所得者もしくは失業者」、「職業的アジテーター」、「野次馬」と推定した。
仮にプロファイルが正しいとすると、日本人が感じる上記の1~5違和感はこれらに起因していると思う。
1.中国ではメディアの情報が偏っていて日本の主張、立場が伝わらない (情報を入手、比較できない)
2.ウィーン条約など知らない、もしくは軽視している (メディアがそれを伝えない)
3.日本車、日本料理=日本人に金を吸い取られるというイメージを持っている (実際には中国人が経営していたり、雇用が創出されていることを知らない、そこまで考えない)
4.所得格差や社会に対する不満を単にぶつけたい (公務員の汚職や所得再分配システムが機能していない、暗に共産党に対する批判)
5.日清戦争から始まった戦争の被害者感情 (加害者は簡単に忘れるが、被害者は絶対にそれを忘れない)
つまり、彼らは平均的な日本人と思想が全く異なり、教育程度も情報にも大きな格差があるので、その行動が理解できず、話が通じないのも無理は無い。
知ろうと思って探したけど、あまり見つからないのがサイレントマジョリティの意見。つまりデモとかの映像をテレビで見ると、中国って怖いなあ(実際そうだと思うけど)という印象を受けるが、デモに参加する人は基本的に強烈な意見を持っているわけで、モデレートな意見の人はこういうのには出てこない。
知的水準が高かったり、日本での留学、就業経験があったり、いろんな情報にアクセスできる人、自分の生活に満足している人はこういうデモにはあまり参加しないと思う。政治に興味が無い人もね。
あと日本人にわからないのは、共産党という仕組みというかイデオロギーだろう。中国という国を語る場合、共産党を外して考えることはできない。
一般に民主主義国に育った人は共産党には問題があるとおもっているが、自分は13億人を民主主義で統治するのは至難の業だと思っている。人権侵害等あるものの共産党システムだからこそ中国はそれなりに安定している。
この共産党における権力移行(書記の交代)や軍部の権力が大きくなってきていること等が彼らの意思決定を複雑にし、日本人にとって物事を余計にわかりづらくしている。
これは完全に個人の予想だけど、あと何年かした時点で、「ああ、胡錦濤政権の時はまだよかったなあ・・・」と思う日が来る気がする。。。
我是香港人 [中国の生活・文化]
いま、香港国際空港のラウンジです。
来週、マレーシアの子会社の会計監査があり、これからその対応のためマレーシアに向かうところ。
本来、本社の人間が対応するべきなのだが、4月の人事で対応要員が異同となり、人数不足の上、
アメリカ語ができる人間がいないということで、ピンチヒッター。
まあ、マレー初上陸なので大歓迎なのだが・・・
3月に日本に出張したときの帰り、JALで広州に向かう便のときである。
たまたま英語の本をよみながらイヤホンをしていた。
日本人のCAからは、英語で「離陸しますので、電子機器の電源をお切りください」といわれ、
英語がわからないからと、電子辞書を引くと中国人のCAから普通語(中国語)で「電子機器の電源はお切りください」といわれた。
彼らには僕が香港人に見えるようだ。
服装はおそらく誰が見ても日本人。ただし、メガネはセルフレームのメガネである。
香港では男性が黒縁のセルフレームのメガネをしていることが多い。
自分ではそれが香港人だと思われる原因だと思っている。
今日、空港の中でサムソナイトのエアピロー(見た感じ気持ちよさそう)を購入し、支払をするとき広東語で対応された。
使っているクレジットカードもキャセイパシフィックと香港丸出しなので、それも原因だと思う。
「いや、広東語わからないから普通語か英語にしてくれ」といったところ、不機嫌な顔をされた。
なんとなく思っていたのだが、やはり自分は大陸系なのだろうか・・・
ANA広州-名古屋線就航記念!! [中国の生活・文化]
さすが一流企業はやることも一流で、ずいぶん規模の大きなパーティー。
同席で招待されていた方は有名大手家電メーカーや有名セットメーカーの方で、ちょっと肩身の狭い思い。
なぜ、自分が招待されたのだろう・・・といった感じです。
ふだんはJALとキャセイパシフィックを使ってます・・・
挨拶は広州市の副市長、広州領事館代表、ト○タ自動車の役員と、やはりゲストも違います。
名古屋線就航記念だけあって、食事に「きしめん」と「名古屋コーチン」があり、それを堪能。
鏡開きのお酒は広島のなんとか(名前もうわすれた)という日本酒で結構うまかった。
よくよく考えると、鏡開きは初めての体験。(見てただけだが)
そのお酒はANA印の入った枡で頂きました。
唯一いただけないのは女子十二楽坊だかBONDだかをパクッたショーガールの演奏。
バイオリンだか二胡だかサックスだかを持っているが全て演奏しているフリ。
4種類の楽器の音がなっているのに舞台には3人しかいないとかお粗末もいいことろ。
遠めにはニューハーフのショーにしか見えませんでした。
おみやげは鏡開きのお酒と、おそらく中国手作りのANAマスコット
ANA印の枡も頂いてきました。
僕はどちらかといえば小さな会社で好き勝手にやりたいというタイプなので、大きな会社にあこがれることは少なかったのですが、
パーティーに参加して、一流企業っていいなあ・・・・と思いました。
ちなみにANAは全日空航空公司という名前。
全日空って中国語では一日中空(カラ)という意味です。
飛行機会社にはとっては不吉な名前・・・
私はコレで会社を辞めました。 [中国の生活・文化]
私の面子はどうなるのよ!! [中国の生活・文化]
ほぼタックル状態。
相手のタックルが強いのか、こちらの足腰が弱っているのかあっさりベッドに押し倒される。
のしかかってくるところをサッと横にかわし相手をなだめる。
Hide「オレにはそういうつもりはない」
女「なんでそういうこと言うの?」
とにかく、そういうつもりがないということを延々と説明。
向こうは完全に出来上がっているため、なんとも納得しない。
Hide「実は、婚約者がいるんだ・・・」
女「今晩ちょっとくらい遊んだって、そんなのわからないじゃない!!」
存在もしない婚約者まで出したのに、まったく説得できない。
オレなに言ってんだろうと後悔をする・・・
ついに彼女が切れて
「私の面子はどうなるのよ! わかったわ、あんたとあんたの会社が困るようにしてやるわよ!!」
と一番恐れていた捨て台詞を吐かれた。とはいえ、ノリノリムードは一気に消沈。
一気に部屋の外に連れ出し、タクシーを捜す。
タクシーと交渉している間に、ピークが来たのか、彼女はうずくまってお好み焼き放出。
放っておくわけにもいかず、片道1時間半かかる場所へ送っていく。
送ってから寮へ帰ってきたら時計は午前4時になっていた・・・
朝7:30には出勤しなければいけないのに、「あんたとあんたの会社が困るようにしてやるわよ!!」というセリフが頭から離れず眠れなかった・・・
アイヨー カップがナイヨー [中国の生活・文化]
香港行きフェリーに乗る前に上島珈琲(UCCではなく台湾企業)でお決まりの皇家(ロイヤル)ミルクティーをすすった。
これはバランタインをスプーンにいれ、その上に角砂糖をのせ、火であぶってからその砂糖を紅茶に入れるというもの。
なかなか香りがいいのだが、肝心の紅茶はリプトンティーバッグというミスマッチ。
「ボッ!!」と火がつくので、結構周りの人の注目を集める。
今日も火のついたスプーンをティーポットに入れ、香りまろやかな(リプトンだけど)紅茶をカップに注ごうとすると・・・
「アイヨー 没有杯子(カップがナイヨー)!!」
周りの全員が大爆笑。
あわててカップを取りにいき、
「おまたせしました、皇家珈琲です・・・あ、ミルクティーです」
またも周りが大爆笑。
がんばって仕事を覚えてください。
ちなみに、よく中国人がアイヤーと驚いたりしていますが、女性はアイヨーが多いようです。
どうでもいい話ですが・・・
連載終了のおしらせ [中国の生活・文化]
洒落ではすまない事態になりました。
申し訳ありませんが、連載中止とさせていただきます。
直接お会いした方には酒の席で話します・・・・
しかし回り込まれてしまった・・・ [中国の生活・文化]
Hide「うーん、明日は出勤なんだよね。夜は食事会もあるし・・・」
彼女「それじゃ、今度近くまで遊びに行くから電話するね」
Hide「そうだね・・・」
何故にこんなに熱心に誘ってくるのかが理解できない。
どう対応すればいいのだろう。困惑して書棚に目をやると一冊の本がおいてあった。
『中国駐在員 駐在マニュアル』
こんな本に対応法なんか書いてないだろうなと思いつつ、冗談半分にあけてみると「駐在員の資質」という項目があった。
女性問題を起こしそうな社員は家族帯同で赴任させるなり、交際費の利用状況を確認するのが望ましいなどと書いてある。
教科書的なことばかりで、当たり前のことだが、税関員の妹との付き合い方までは言及していない。
無下に断るのもまずいし、覚悟をきめて一回くらいディスコに連れて行かねばならないようだ。
果たしてこの先どうなるのだろう・・・