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MBAの落とし穴 [MBA]

欧米企業は一般的にMBAホルダーを幹部として採用する傾向がある。色々理由はあると思うが、自分が思っているのはこんな感じ。

・経営に必要なスキルセットを一通り学習している(はず)
・それなりの学校のMBAを出ていれば地頭が良く、職歴もしっかりしている(はず。学校が既にスクリーニングしているから)
・英語でディスカッションができる(はず)
・ビジネスに対して前向き、向上心がある(はず)

全部に(はず)と付けたのは冗談だと思ってくれてもいいが、これって、簡単に言うとビジネスにおける共通言語を一定のレベルで持っている、意思疎通が簡単ということだと思う。

実はMBAでの落とし穴の一つはこれで、ある程度知識、学歴、職歴のレベルが確保された人が来る。かれらは例えば金融、会計事務所、コンサルティングファームであったり、いわゆる一流企業から来る人が多く、中には小さい頃からボーディングスクールに行っていた人までいる。

全員ではないが、いわゆる社会の所得水準的に中流以上から来た人であり、得てしてこういう人たちはいわゆる下流の人とは交わることが極端に少ない。で、MBA後にいいキャリアパスに乗るので、ますますそういう人たちと交わることが無くなっていく。

MBAでは、特にHKUSTではダイバーシティを売りにしているんだけど、国籍や職種、人種的なダイバーシティは確保されているが、いわゆる育ちのダイバーシティはなく、苦学生みたいのはあまりいない。当たり前なんだけどね。

自分がクラスメートと食事をしに行ったりしたときに嫌だったのが(特に北京に行った時)、彼らがレストランの店員とかに横柄な態度を取ることである。
香港、中国ではレストランの店員は一般的に言って低所得、低学歴だったり、出稼ぎの人だったりと、クラスメートからすると眼中に入っていないような人。簡単に言うと差別みたいなものだ。

自分はこういうのがいやで、みていると気分が悪くなる。以前の同僚で会社の上司にはペコペコするが、居酒屋の店員には高圧的な態度を取る人がいたがこういうのは蹴り飛ばしてやりたくなる。

日本だと比較的所得格差が小さかったり、「職業に貴賎なし」という言葉があったり、MBAには普通の家庭出身の人が来ていたり、海外留学するため自分がマイノリティになったりと日本人生徒はこういう人は少ないと思う。

ま、多くの日本人(日本人MBA生)は自分と同じような感覚を持っていると思うので大丈夫だと思うが、海外で(他の人の国に住ませてもらっておいて)横柄だったり傲慢だったりするととんでもないことになることを知っておくべきだろう。

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