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これをアービトラージというべきか ~黒社会のグローバリズム~ [グローバル化とは]

アービトラージ(裁定取引)は金融界では一般に行われている。
いわゆる「市場の歪み」を利用して、鞘を抜くというもの。ノーベル経済学賞受賞者が経営していて、最終的に破たんしたLTCMという会社の基本投資戦略はアービトラージであった。(最後の方は博打に近くなっていたようだが)

今日のStandardで読んだ記事によると、先週の日本の競馬に香港の競走馬(Green Birdie)が参加したそうな。

なんでも香港でのオッズは2.6倍で、日本で購入した場合のオッズは6.3倍。香港の違法なブックメーカー(ノミ屋)は現地の客から集めたお金を利用し、日本でかけることによってリスクヘッジをしたとのこと。

単純計算すると、ノミ屋が100HKD受け取って、42HKDを日本でかけた場合こうなる。

・客が勝った場合
42HKD×6.3=約260HKD これを客に渡す。 100HKD-42HKD=58HKD これがもうけ
・客が負けた場合
客に渡す分 0HKD 100HKD-42HKD=58HKD これがもうけ

つまり確実に58HKD儲かる。

ノミ屋が100HKD全額を日本でかけた場合はこうなる。

・客が勝った場合
260HKDを客に渡す。 (100×6.3)-260=370HKD これがもうけ。
・客が負けた場合
客もノミ屋も儲けは0HKD

0~370HKDの儲けとなる。

ノミ屋がどういうリスクを取って、商売しているのかわからないけど、これだけオッズに歪みがあるとずいぶん儲かるみたい。

こんなところでもグローバル化は進んでいるということですね。

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