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United ArrowsはChannel Managementの優等生? [MBA]

日本である程度ファッションに興味がある人はfelisiというイタリアの鞄ブランドを御存じだと思う。

自分も日本で働いているときに愛用していたけど、なかなかいい鞄だと思う。デザインはいいし、ナイロンがメインだから重量も軽いし。
弱点は強靭なナイロンではないので重いものを入れられない、値段が高い、結構普及してしまったといったところかな。

MBAを始めてから教材とPCを同時に持ち歩くことが多くなったので、会社に行くときもバックパックを使うようになったんだけど、データのクラウド化とPCの軽量化によりバックパックの必要性が薄れてきている。
なので、久しぶりに手提げのナイロン鞄を調べてみた。

で、思ったのがfelisiのChannel Managementは良くできているなと。
まずネット通販を見ても価格が統一されている。さらにググっても値引きして販売しているところが見つからない。それに個人輸入もできない。

日本に帰国した時にも店頭で価格を調べたことがあるんだけど、店頭価格、WEB価格が統一され、個人輸入ができないので定価で購入するしかない。
しかも円高なのに、それを消費者に還元しようなんていうつもりは全くなさそう(笑)

あまり情報がないのであくまでも推測だが、うまくコントロールできている理由は以下の3点だと思う。

・商標権を持っているフィーゴなる会社をもっているためVertical Integrationができている(2005年にUAが買収)
・手作りのために生産数量が限られている(供給をコントロールできる)
・日本以外の知名度が低く海外マーケットが大きくない(個人輸入をするのが難しい)

これ以外に販売店に対して阿吽の呼吸で価格統制を行っているんではないかと思う。まあいずれにせよChannel Managementはうまくいっていると思う。
価格が統一されていればChannel間の対立は生まれづらいしね。

それに引き換え、Orobiancoの方はマネジメントがうまくできていないと思う。価格は店頭、WEBでバラバラだし。
販売数量を増やそうとしてこうなってしまったのかね?消費者から見ると安く買えるチャンスが増えるのでいいのかもしれないが、安売りが増えるとブランド価値が毀損するのでどちらが良いのかは判断が難しいところ。
こうなってくると製品の差別化を図るため、規模の大きいセレクトショップは限定やコラボモデルを作り、ネットショップは価格で差別化を図るため値引きをすることになる。

こういう商流については昔から興味があったんだけど、Channel Managementの授業を取ってからますます興味が出てきた。時間があれば色々調べてみたい。

あ、自分の知る限りfelisiを一番安く買う方法はUAの株主優待を使うことである。購入を検討している方はおためしあれ。

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