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MBA後にグローバル人材になるのか? [MBA]

Financial Timesに面白いデータがあったので紹介。
MBA生がMBA前、MBA中、MBA終了時、MBA後にどこに住んでいたかが国別にわかるようになっている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/b93a3fea-28a0-11e0-aa18-00144feab49a.html?ftcamp=traffic/email/content/bized//memmkt#axzz1oyWeGyuL

題名にグローバル人材と書いたが、住んでいる場所が外国だからといって、グローバル人材とは限らないのでご注意願いたい。

日本人の場合、MBAの前はほとんどドメスティック(日本)で、MBA中は全員海外に行く。で、卒業するとほとんど日本に戻ってしまうのである。
表のPre-MBAとNowを比較すると一番わかりやすい。MBA後に海外で働くのは10%未満も増えないということだ。

いろんなところで言われているが、日本人がMBA後に日本に戻るのは、こんな理由である。

1.社費留学が多いから
2.就業ビザが取れないから
3.語学力の関係で現地の仕事がみつからないから
4.日本で就職したほうが(見た目の)給与が高く、海外で働くインセンティブがない

あ、MBA中は100%海外っていうのはFinancial TimeがカウントしているMBAプログラムの中に日本のMBAプログラムが無いからである。Top 100には一校も入っていないからね。つまりこの統計の母集団には、海外のMBAにいった日本人しかいないということ。

アメリカ人は、どのステージでも圧倒的にHome(アメリカ)が多い。つまり、ほとんどのアメリカ人はアメリカで働き、アメリカのMBAに行き、卒業後もアメリカで働くということになる。
まあ、アメリカには著名なビジネススクールがたくさんあるし、壮大な田舎といわれているし、パスポートの保有率も低いから、こんなもんだろう。

ヨーロッパはMBAは海外で・・・という割合が圧倒的に多いもののMBA前、MBA後も半分くらいは海外にいっている。非常にMobilityが高いと言える。

アジアも平均するとMBA後に母国に残るのは半分くらいという感じ。意外にも中国、インドはMBA中も母国というのが半分いる。確かにインドにも中国にもFT Rankingに入っているビジネススクールは結構あるからね。

さて、全体的な傾向では、やはり国力の低い国、小さい国の生徒は母国のマーケットが小さいのが原因だと思うが、MBA後に海外に居る割合が多い。
例えば韓国人はMBA前は10%程度しか外国にいないが、100%外国のMBAに行って、卒業後は3~40%が海外で働いている。マレーシア人にいたっては卒業後は75%も海外で働いている。

国力が落ちると、ビジネスの機会が少なくなり、海外にそれを求めることになるだろう。消極的な理由かもしれないが、これから日本人の海外移住数はどんどん増えていくはずだ。

この流れはもう止められないだろう。(今回はオチなし)

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