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選ぶこと、切り捨てること [キャリア論]

最近、香港に留学に来ているとある大学生からブログ経由で連絡が来て、自分のキャリアやMBAでの経験について教えてほしいような話があった。

自分のキャリアはいわゆる エリート系ではなく、ブラック企業からスタートし、今働いている会社も別に有名企業ではないので、大志ある学生に話すようなことはそんなにないのだが、できる限りで協力したつもりだ。

彼らと話をしているときに、特別なことを言ったこともなく、普段思っていることをざっくばらんに話したんだけど、その時に自分で話していて最近悩んでいることに完全に当てはまっていることがあった。

20代、特に大学生あたりでは、悩みというのは多すぎる選択肢のうちから「何を選ぶか」というものが多い。就職活動で言えば業界、会社、職種(まあ、一般的に会社に決められるんだけどね・・・)、国、地域とか。
数年後に転職したり、異動して、他にもやりたかった職種をやってみたり、海外転勤に手を挙げてみたりということができる。

実は20代の悩みは結構ありそうに見えるんだけど、欲張って、努力して、運が良ければ複数の選択肢を同時に、もしくは違うタイミングで選ぶことができてしまうのである。
なので、20代の人にキャリア関係でアドバイスをするとすれば「欲張れ!!」ということになる。

一方、30代、それも半ばを過ぎてくると悩みは、選択肢のうち何を「何を切り捨てるか」という感じになってくる。30代半ばで就職活動、つまり転職をしようとすると職種を替えることは非常に難しく、自分の今までの人生の延長線上の選択肢が現実的となる。

20代半ばなら可能性のあった、今より大きい(≒給料の高い)会社へ、違う職種で採用されるというようなポテンシャル採用のようなものは皆無と言っていい。30代半ばで職種を替えるのであれば、役職・給料ダウンは覚悟しなければならないし、今までの会社で働き続ければもらえたであろう退職金なんかも諦めなければならない。(例外は企業内での配置転換)

同じ世代なので、自分がアドバイスをするのもなんだが、30代半ばの人にキャリア関係でアドバイスをするとすれば「現実を良く見よ!!」という事であろう。

と、書いてしまうと30代の人はうーん、と思ってしまいそうだが、逆に言えば30代は今まで培ってきたものをいかに有効利用していくかということを考える時期にあるのだと思う。

ただ、最近の問題はいままで培ってきたものが間違ったもの(この時代に通用しないもの、昔の職業だとキーパンチャーとか)だと悲惨である。
自分の特技、メインの能力が時代遅れになっている人はキャリアの急旋回が必要だろう。

さて、これから何を切り捨てようか・・・

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