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絶滅種との再会 [中国の生活・文化]

学生のときはサッカー部でFWをやっていて、1試合平均1点くらいは得点していた。(2軍戦だけど)
実はアシストなしの得点というのが1点もなく、必ずセンタリング、もしくはごっつぁんゴールだった。

当時フォーメーションは既に2トップとなっていて、3トップ自体が少なくなり、周りを見てもウイングは絶滅種に近くなっていた。
うちの学校に、ヘディングと左足はてんで駄目だが、スピードとキック力の有る右ウイングがいた。
フェイントなしの縦ぶっちぎりスタイル、打つシュートはゴールバーの上というタイプ。(ボロクソ書いたが、実は結構うまい)
彼が2軍戦にでるとひたすら僕にセンタリングをあげてくれた。

そんな彼が香港出張の折に、うちの会社の近くまで遊びに来てくれた。
北京ダックや上海蟹、蛇なんかを食べながら近況や昔話をした。

彼の実家は会社経営をしていて、彼はその会社の海外向け営業マンで世界を飛び回っている。
英語のBE動詞と一般動詞の区別すらつかなかった彼が英語で商談をしているわけである。
僕らの彼に対する認識は同じクラスと部活の中で蓄積された認識に基づいている。
体育着を洗ってない、遅刻する、ものを忘れる、なくすなど。学生のときの彼に対するイメージは結構ひどい。

だが昔は昔。現在の彼は立派なビジネスマンになっている。会社のブランドをどのように維持するか、従業員の雇用をいかに守るか。
同族経営とはいえ、将来のビジョンを見据えてしっかりと仕事をしている。

同窓生と海外で会うのはなぜか感慨深い。アメリカで他の友人にあったときも、上海でイタリア人に再会したときもだ。
海外にいるとなかなか友人には会えないが、彼とは何だかんだいって、年に1回くらいはあって飲んでいる。美容室をつくったときも来てくれたし。

食事を終えて、海賊版CDなんかを買いにいこうと席を立った。
彼は机の上に携帯電話を忘れたままレストランを出ようとしていた・・・

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