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ブラック企業からボストン・コンサルティングへ ~谷底から頂点へのキャリアアップ~ [キャリア論]

MBAが終わって、ボスコンとかで働くようになったらこんな題名の本を書いてみようかと思います。(笑)

冗談はさておき、今後の日本人のキャリアについて考えてみたいと思います。
グローバル化の急速な進行によって我々のビジネスや生活習慣が変わってきたことは言うまでもありません。

ちょっと古いのですが、トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」という本には、これからのビジネスチャンスと、反対に、ビジネスを失う可能性が書かれています。

本の内容からですが、たとえば、アメリカではCPAが個人所得税の申告業務を引き受ける場合、CPA自体がやっているのは営業であり、申告書類を作成しているのはインドにいるインド人のCPAだそうです。
ネットがあるので、書類を全てインドにPDF等で送付し、CPAが寝ている間に、給与水準の低いインド人CPAが書類を作る。そうなるとアメリカのCPAは顧客開拓だけをするのが効率的・・・という話。

この本を読んで、ものすごい衝撃を受けました。ちょっと考えれば思いつく内容なのですが、実際にここまで進んでいるとは思いませんでした。
(ちなみにこの本は2005年に初版が出ています)

グローバル化がここまで進むまでは、発展途上国は工場の一般工員のような「工数をお金にする仕事」、先進国は金融や医薬品のような「知識をお金にする仕事」をメインの産業としてきたと思います。
が、情報、お金、言語が簡単に国境を越えるようになると、発展途上国が先進国的な仕事にシフトしやすくなり、先進国はその優位性を失っていきます。

日本は、戦後の急激な経済発展により、先進国の仲間入りをし、GDPが世界三位(もう中国に抜かれたでしょ)になりました。
が、ここ数年で急速に国としてのプレゼンスが落ちてきています。政治や、失われた10年(実際にはもう20年)も原因の一つですが、一番の原因はどうみてもグローバル化です。

グローバル化によって、日本が得意としてきた「知識や経験をうまく落とし込んだ、付加価値の高い製品を外国に売りまくる」というモデルが崩れてしまいました。
みんななんとなくそれに気付いているのですが、次のモデルが見出せないでいます。

そんな中、グローバル化に対応しようと思い、数年前に個人的に設定したのが以下目標です。

・英語をマスターする
・できればもう一つ外国語を覚える(自分の場合、中国語)
・専門知識を身につける(自分の場合、財務・会計)
・マネジメント能力を身につける
・海外での業務を経験する
・自分で金を稼げる能力を身につける

すべての日本人が、上記のようなスキルを身につける必要はありませんが、今後は日本の就業人口のうち1割以上はこういうスキルを身につけていかなければならないのではないでしょうか?

一方で、トーマス・フリードマンは、一部の地域密着型のビジネスは、グローバル化にさらされることはないとも言っています。
たとえば、美容室や地域バス会社など、国境を越えてサービスを提供することができない業種です。
が、今のグローバル化で競争力がおちた日本では消費が落ち込み、これらの業種も間接的にグローバル化の影響を受けているようです。

みなさんはどうやってグローバル化に対応していますか?
もしかしたら、我々のCTスキャンやレントゲンは、すでにインド人の医師が診ているかもしれません・・・

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コメント 2

通りすがり

長い回答ありがとうございます。
見習って、英語の習得に努めてみます。



by 通りすがり (2010-03-27 16:59) 

hide-and-seek

>通りすがりさん
これからはちょくちょくアップしていくので、たまには見に来てください。
お互い英語の勉強頑張りましょう。
by hide-and-seek (2010-03-31 19:54) 

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