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塩田港に行ってきました ~世界第4位の港から~ [中国でのお仕事]

先週、商工会議所の催しで塩田港を見学する機会がありました。
単純に見てみたいという気持ちと、物流園区の現状確認のため。

2009年のコンテナ取扱量の上位5港はこんな感じ

シンガポール 2,590万TEU
上海     2,500万TEU
香港     2,090万TEU
シンセン   1,830万TEU
釜山     1,190万TEU
※TEU 20フィートコンテナ換算

シンセンの数字は4つの港(塩田、赤湾、蛇口、大鏟湾)の合計で、うち塩田が860万TEUを占めています。

おそらく、シンセン港のコンテナはほとんど何処かに行くコンテナで、シンガポールや釜山のように経由コンテナは少ないと思われます。(シンセンは基本的にハブ機能はない)つまり、輸出コンテナは基本的に中国からの輸出品ということになります。(国内航路はわずか)

ちなみに、日本の最高位は東京の26位(374万TEU)で、ここでもグローバル競争に負けています。日本の地方港での輸出入コンテナは釜山港を経由しています。ヨーロッパ旅行に仁川空港経由で行くような感じでしょうか。

塩田港は沙頭角というボーダーから車で10分程度。いままで香港と中国を何回も行き来してきたけど、このボーダーを利用するのは初めて。人も少なく快適だけど、交通の便が悪いのと、24時間体制でないのがマイナーな理由。

DSC00276-1.JPG

塩田港のすごいところ

・344ヘクタール(東京ドーム73個分)
・バース15か所、水深16M
・ガントリークレーン72基(うちタンデム27基)
・ヤードクレーン282台
・コンピューター制御(コンテナの積み下ろし位置等が全てコンピューターで確認できる)
・港内に私鉄道を有している

タンデムクレーンは圧巻です。40FTコンテナを同時に2個積み下ろしできます。運よくその瞬間に立ち会うこともできました。また、予想以上にIT化が進んでおり、いろんな情報が掲示されている画面が並んでいる部屋はどこかの軍隊の作戦会議場のようでもあります。

DSC00277-1.jpg

他の港と比較したことがないのですが、間違いなく、トップクラスの港でしょう。

目的の物流園区ですが、中に入ることができました。
今後の発展を見越して、いくつかの倉庫が建設中でした。

が、現時点ではまだまだ使えないでしょう。
税関の営業時間が9:00~16:30で、うち11:30~14:00?が昼休みのようです。
華南地区の加工貿易会社にとっては当面は「香港一日遊」が主流のような気がします。

トラックの排気ガスによる環境や資源の問題、荷主のコストを考えれば、転廠制度をもっと使いやすくするか、物流園区のさらなる発展が求められるでしょう。

見学のお土産として、塩田港マグカップをもらいました。
世界各国の船会社のロゴが入ったマグカップです。非常感謝!!

IMG_0080.JPG
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