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この芸術の価値がわかるかね? [MBA]

先週は結構忙しかった。仕事で台北に出張したこともあり、週末の期末試験の勉強があまりできなかった。
Pricing StrategyもChannel Managementもおそらく平凡な成績に終わるだろう。

Pricing Strategyの授業では試験の後にオークションがあった。
これはオークション理論を身をもって体験するためのものであるが、クラスが総勢10名なので、残念ながら理論通りにはならない。(人数が多いと一般的に落札額は上がる)

我々がやったオークションは生徒がそれぞれ物かサービスのプレゼンをし、それを他のクラスメートが落札するというもの。なんと、この結果によって成績がつけられるのである。ルールはこんな感じ。

・オークションの結果は成績の100点中10点を占める
・1位が6点、2位が4点、3位が2点もらえる
・落札額が500HKD以上の場合2点追加
・最もクリエイティブな物、サービスには2点追加

で、自分は8点取れそうなものを準備。内容は人民元札で作ったアート。

IMG_0416.jpg

このアートはRising Chinaを表現したもので、中国のナショナルカラーである赤色を基調とした毛沢東の肖像画を絶妙な角度にならべたものである。現代美術の奈良美智のパロディー作品に匹敵する。ただお札をフレームに突っ込んだだけだという解釈は芸術的センスのない輩の主張である。(民明書房刊「現代アート」より)

で、特徴は

・リビングに置いておいたら格好いいよ、たぶん
・中身のお札を抜いて両替したら600HKD以上になるよ
・フォトフレームは単体で使えるよ

というもの。

つまり、誰かが人民元をマーケット価格に近い値段で購入するだろう、そしてその価格は500HKDを超え、他の人は500HKDを超える商品を出品することはないだろうという仮定のもとに8点狙いの商品を出品した。

ちなみに他の生徒が出品したものは、カシミアのセーター(後でサイズ、色指定可能)、ワインと読書用ライトのセット、オーストラリア旅行アレンジサービス、コンサルティングサービス6時間、ネイティブスピーカーによる文章要約サービスである。

で、結果は自分のアートが一番になった。なんか成績狙いのセコイ戦略だったんだけど、申し訳ないね、みんな。

落札した台湾人は数時間後にお札をフレームから抜いたらしい。アートが何たるかをわかっていないようだな。(笑)

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