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マインドセットが違う [MBA]

授業の準備、宿題が多くて大変なのだが、Venture Capital and Private Equityの授業が面白い。
授業自体が面白いというのと、他の生徒のマインドセットが違うのが非常に面白い。

自分のマインドセットは、バブル崩壊後の失われた20年を典型的な日本のメーカーで働いてきたというもの。
メーカーなので、会社の業績は良くて一桁成長。二桁成長するようなマーケットもあったが、これはホント一部のマーケットだけで、会社全体の成長には大きく貢献していない。

それでもって、日系企業(というよりも先進国企業)なので、マーケット以上の伸びは結構難しい。結局伸びているマーケットは新興国がメインなので、新興国の会社の方が先進国の会社よりも伸びる。

そういう環境でビジネスマンとして育ったので、ベンチャー企業がベンチャーキャピタルにプレゼンする資料を見ても、「そんなうまくいくわけねーだろ」、「世の中甘くねーぞ」的な発想になってしまう。
(なんと、この授業では教授が実際にやってきた投資案件の資料を生徒に配ってのケーススタディなのである)

この授業に限ったわけではないんだが、うちの学校は中国関連のケーススタディが多い。中国の会社の成長率なんかみていると倍々ゲームみたいのもあったりと、改めてここ数十年の中国ビジネスの成長がすごいかを思い知らされる。

なので、中国出身の生徒がビジネスの成長見通しを語るときは、自分の感覚とはかなりかけ離れた数字だったりする。
まあ、日本はデフレ、マーケット縮小と他の先進国と比べても異常な環境ではあるんだけどね。

で、この授業の宿題について世界銀行の組織で働いているオーストラリア人と相談していたら、「HideのFinancial Modelは完全に日本の製造業の会計的な発想だな」といわれた。

「スタートアップ時の会社を評価するときは、会計的なことは無視し、マーケットがどうなるかに集中すべきだ」というアドバイスをされた。

いやー、確かに言ってることはわかるんだけどね。この宿題の問いの一つに、あなたはこのITベンチャーに投資するか、しないかというのがある。自分は投資しない、オーストラリア人は投資するという。

本当に正しい解は無いんだけど、一応答えは「投資しない」というものだった。自分にアドバイスをくれたオーストラリア人はバツの悪そうな顔をしていたけどね。

ところで、授業の最初に前週に提出された宿題がかえってきた。評価は3段階で、一番低い評価をもらった香港人女性の生徒が怒ったらしく、「教授は真面目に宿題を見ているんですか?」とかなりきつい調子で質問をした。で、クラス中はシーンとなって、、、

誰が採点しているか(おそらくアシスタント)と聞いたり、休み時間中にどこが間違っているかを聞いたりと、他に聞き方もあるだろうに。。。このあたりもマインドセットが違うんだよね。

それにしてもMBAに来るような港女は気が強くて怖いわ・・・

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