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香港でファッションを究める 2 [香港の生活・文化]

前回の続き。

■スーツを買いたい

香港でスーツを着ている人は、金融、会計事務所、不動産等のお堅い仕事だったり、会社のエグゼクティブだったり一部の人だけ。日本のように誰でも彼でもスーツを着ているわけではない。
なので、既製品のスーツを買いたい人は選択肢があまりない。

が、実は香港はスーツ天国である。英国領だったせいもあってか、テーラーが多いのである。
自分が使っているテーラーはオフィスまで採寸(仮縫いあり、フルオーダー)に来てくれるし、生地なんかはRedaやLoro PianaなんかのSuper120とかを使っても2万円~3万円位でスーツが作れてしまう。

型紙を作った時に、パンツを複数発注すればディスカウントもしてくれるし、シャツなんかも同じ理屈で安くなる。
問題はシルエットで、よっぽど正確に自分の欲しいスタイルを指示できるのでなければ、お気に入りのスーツを渡して完全コピーさせるといい。
お台場仕上げ、本切羽、チェンジポケットなども追加コストなしでやってくれる。(いや、もともとぼったくられてるから追加コストを要求されないのかも)

これに似ているのが、シンセンの服屋に行って、服(スーツじゃない)や鞄等を複製させること。コストは生地代と人件費だけだから安く、いろんな女性がこれをやっているらしい。


■靴を買いたい

いわゆる高級英国靴を買うなら香港だと思う。フリーポートなので関税はかからず(日本は革靴の関税率30%)、VATも取られない。
例えばEdward Greenなんかは日本より3割くらい安いし、アメリカブランドだけどAldenも同じくらい安い。

もっと上級者になれば、これらをイギリスから個人輸入してしまう。同じブランドだったら木型が変わってもサイズはほとんど差が無いので、最初は香港の小売店で買い、次回以降は個人輸入をするのがベスト。

日本でも個人輸入が流行っているようだが、これを知ってか、セレクトショップは有名ブランドの定番品にちょっと趣向を凝らしたショップオリジナル品で勝負している。
値段は法外だが、買う人がいるわけだからそれはそれでいいのだろう。


■高級時計を買いたい

元の値段が高いだけにVATがあるないの差は大きいし、定価自体が日本よりも安い。
割引率の限界はどの小売店でもブランドごとに上限があるが、値札より安い値段で買える。一部のブランドの事しかしらないが、おそらく日本より1~3割程度は安く買えるはず。

お金に余裕が無いけど、高級時計がほしい場合は重慶マンションあたりをふらついてれば、偽物時計屋が声をかけてくれるよ(笑)

まとめ
・日本の小売価格は高く設定されすぎ
・VAT、関税が無いので、ほとんどの場合香港で買った方が安い
・人件費が安いことを利用できる(スーツのオーダー等)
・ディテールにこだわったり、より最先端なファッションを求める人には、香港は物足りない(いわゆる有名ブランドしかない)

うーん、日本の物価はやっぱり高いな~。

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