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日本人が香港で働くということ [グローバル化とは]

香港には約21,000人の日本人がいると言われている。仮にその7割近くが働いているとすると15,000人程度が働いている。

就業者をおおざっぱに区分すると以下のような感じになるだろう。失業リスクが低い順に並べてみた。

1.駐在員
2.日系企業の現地採用社員
3.非日系企業の現地採用社員
4.非日系企業のインターナショナルトランスファー
5.自営業、起業者

おそらく人数的には 2>1>4>3>5 の順じゃないかと思う。

1についてはさんざん書いたので説明不要。

2は日系企業で、駐在員ではなく現地採用で働いている日本人社員の事。このタイプの就労者が香港の日本人社会で一番多いのではないかと思う。

良くも悪くも日系企業は系列があったり、日本人同士で物事を決めたがったり、日本語以外の言語で話をするのが苦手なので日系企業では日本人の現地採用の需要がある。社内でもそうであったり、顧客企業がそれを要求してきたり。

あるとき、某銀行に「めったにうちの会社に来ないしすぐ担当が変わるから、駐在員じゃなくて香港人の安定した担当者をつけてくれ、会話は英語で問題ないから」と言ったら、「いや、御社との関係は重要なのでそれはできません」と言われた。そう思うなら担当を変えてほしい(笑)

会計事務所に、忙しそうなので日本人のパートナーがわざわざ来なくてもいいよと言ったら、パートナーがあっさり香港人のパートナーに変わった。だけど、彼らが言うにはそんな事を言ってくれるのはうちの会社だけで、ほとんどの会社は日本人のパートナーかマネージャーが来ないと文句をいうので少ない人数をやりくりしているそうな。

3は現地採用で働いている日本人だけど、勤務先が非日系のところ。多くの場合は日本人としての特性(言語だったり、文化・習慣の理解度だったり)を買われ日系企業、日本人向けにビジネスをやっている部門で採用されている。
それとは別に完全に日本とは関係ない仕事をしている人も少数だが居る。

例えば日系メーカーに電子部品を販売していたり、不動産業で日系企業、日本人向けに売買や賃貸の仲介をやっていたり。日系企業同士の鉄の結束(笑)を破るのに苦労しているらしい。

4は金融業界に多い。東京オフィスで働いていたけど、香港に異動になったり、大変なのは日本の部署がクローズするので会社を辞めるか香港に異動するかを迫られたり。

まあ、彼らは大体語学力に優れていたり、留学経験があるのでサバイバル能力が高い。そしてビジネスをグローバルルールで、かつ英語で行っているので日本人としての特性、特徴はあまり求められていなさそう。おそらく一番フラット化したグローバル競争に組み込まれている人たちだ。

5は会社経営だったり、自営業だったり。海外まで来て自分でビジネスをやる人はすごいバイタリティがあると思う。中にはそうせざるを得なくなり、自分でビジネスを始め大成功した人もいる。

やはり日系企業、日本人向けのサービス、製品、日本製品を扱っているビジネスが多い。

次回は2の日系企業の現地採用社員にフォーカスしてみたい。
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