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現地採用で香港の日系企業で働く [グローバル化とは]

前回触れた2の日系企業の現地採用社員にフォーカスする。

なぜ、日系企業の現地採用の需要があるのか?いろんな角度からその理由を挙げてみる。

■企業側からの視点
・駐在員のコストが高いから、ベネフィットの少ない、現地レベルの給与で採用できる日本人はコストパフォーマンスが高い
・駐在員の語学能力が低い、現地の習慣等の理解が浅いので、そのフォローや現地社員の懸け橋となれる人材が必要
・長期的に勤務できる日本人がほしい
・サービス、製品が日本人、日本文化に依存している

■労働者側からの視点
・海外で働きたい、その国が好きだ
・現地の人と結婚している、一緒に住んでいる
・日本人としてのスキルを活かしやすい
・駐在で来たけど、帰りたくなくなったからそのまま現地で働く
・日本で働くのが嫌だ、明るい未来が無い
・海外の方が職責があって面白い
・現地企業やMNCで働くほどの語学スキルや専門スキルが無い
・MNCに比べ解雇される事は少ない
・日本より手取りが良い国もある

■社会環境からの視点
・就職氷河期に日本で仕事が無く、(留学して)海外で職を見つけた
・日本の雇用機会が減り、日本人の職も海外に移りつつある
・海外の方がレベルの高い業界がある

香港にある日系人材エージェントで働いている友人、知り合いに聞くと、クライアントの9割近くがやはり日系企業。
日系企業向けに現地採用の日本人と(多くは日本語ができる)現地人を紹介している。

香港にはあまり産業が無く、金融、不動産、観光、貿易、小売、物流、外食、プロフェッショナルファーム位しかない。この中で日本人が働ける産業は限られているし、残念ながらエンジニア等の求人は少ない。

一つ香港の求人が掲載されているHPを紹介するが、これを見ると大体どんな求人があるかわかってもらえると思う。
http://kamome.cn/search/job_search

で、給与レンジは月給で15,000HKD(15万円)~40,000HKD(40万円)位。40,000HKDを超えるのは金融かプロフェッショナルファーム、歩合制の仕事、かなりランクの高い管理職、専門職位だろう。
会計士とこの話をしたら、「あら、ずいぶん低いのね」と言っていた。この人はかなり貰っているんだよね。。。

おそらく平均月給は20,000HKD~25,000HKDあたりじゃないかな。(香港の平均給与は12,000〜13,000HKD)
月給以外はダブルペイ(もち代みたいなもので慣習になっている)で1月分、ボーナスが0~数カ月分と言ったところ。

実は同じ仕事でも、日本人だと香港人よりも高い給与をもらえる事が多い。理由は日本人だから。
なので、現地採用の人は自然と日系企業で働く事が多いのである。
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