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あの駐在員、ホント使えないよね。 [グローバル化とは]

給料たくさん貰っているくせに。。。という話を良く聞くが、これは半分あっていて、半分間違い。

文句を言われてる駐在員は大体こんな感じ。

・決断力が無い(そもそもマネジメントメンバーとして赴任しているのに、物事を決められない)
・語学力が低い(現地スタッフや社外関係者と自力でコミュニケーションできない)
・実務スキルが低い(現地の仕事に慣れていない、駐在したらいきなり管理職になった)
・真面目に仕事をやらない(いやいや駐在している、駐在期間をうまくしのぎたい)
・プライベートがだらしない(お姉ちゃんに入れあげたり、私用の経費を会社の経費でおとしている)

後半の2つはいいわけの余地もないが、前半のほうはある程度仕方ないと言える。(自分が駐在員だからって駐在員の肩を持つわけではない)

日系企業は本社主導型が多く(だから駐在員を送る)、駐在員に十分な権限が与えられていない会社が多い。
こうなってくると独自の決断というものが独断と誤解され、サラリーマン人生を危険にさらすことになる。なので決断できない。

語学力が低いのは、多くの会社で赴任前研修が無いからである。一部大企業で語学留学をしてから正式赴任したり、トレイニーとして駐在させていたりするが、全体からするとそんなのはごくわずか。
ほとんどの会社はOJTという名のもとにぶっつけ本番で赴任させるのである。

また最近海外に進出し始めた会社は、古い社員の採用時に語学力なんかはあまり重視していなかっただろうから、現地で頑張ってもらうしかない。

実務スキルが低いというのは一番の誤解で(本当にスキルのない人もいたりするが)、いわゆるルーティンワークをやっている人ほどそういうことをいいがち。

マネージャーは、そりゃ全ての実務をわかった上でマネジメントができればベストであるが、現実にはそうはいかない。
役職が上がるほど、自分のところに入ってくる情報はマネジメントよりの情報になり、現場の情報は減ってくる。実務担当者は現場の情報をたくさん持っているが、マネジメント側の情報を持っていない。

ところで、駐在員のベネフィットが良くてうらやましいという人も結構いるが、ある意味誤解である。

確かに金銭的にはいいと思うが、駐在員の一番の問題は自由が無いこと。赴任する場所も自分で選べるわけではないし、赴任する期間も選べない。
悲惨なのは、そこそこの会社に勤めていた奥さんを、海外赴任をきっかけに退職してついてきてもらったが、会社の都合によりわずかの期間で帰任になってしまったりとか。
あとは、日本に帰任になったのはいいが、事業再編等で帰る場所がなくなってしまっていたりとか。

家族計画やキャリア設計に重要な働く場所、住む場所を選べないというのは結構なストレスなのである。

もう少し暖かい目で駐在員を見てくれれば幸いである。(笑)
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