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HKUSTのMBA成長戦略 [MBA]

前回のFT MBAランキングに関係することをちょっと書いてみたい。

ずいぶん前に(新興)ビジネススクールの成長戦略について書いた。
http://blog.so-net.ne.jp/hide-and-seek/2011-12-24

HKUSTもそれに従い、十分すぎる成果を出してきたように見えるんだけど、ランキングが上がりすぎると当然このサイクルが通用しなくなる。
とくにランキングの評価基準のかなりの割合を占める昇給率なんかがそうだと思う。

で、自分が見たところ、HKUSTの成長戦略は新たなステージに入ったと思われる。

実はここ数年Full-timeもPart-timeも人数が増えておらず、むしろ減っている。自分は卒業生の人数が増えないと有名企業のCEOとかになる確率が低いので人数は増やすべきだと思っている。
なんで増やさないのかな~と不思議に思っていたんだけど、最近学校は違うアプローチで卒業生を増やしているのでは・・・と考え始め、いろいろ思索しているうちにHKUSTの戦略についてとある結論を出した。

学校がとっている(と思われる)戦略はこんな感じ。

1.Full-timeは少数精鋭にしてFinancial Timesのランキングの要件で高得点をとれるような生徒を集める
 (元の給料が低いがMBA後に高い給与を得られるポテンシャルがある、香港(=金融業界)で働ける、年齢が若い、有名企業での勤務経験がある等。他の雑誌等のランキング評価要因は気にしないでFTランキングのみに注力)

2.Part-timeは勤務経験が充実している生徒、有名企業から来ている生徒、国際経験が豊富な生徒を集める

3.EMBA等のExecutive向けプログラムは既に有名企業での地位が約束されている人を高い授業料で受け入れる。人数は増加傾向

簡単に上記の目的を書くとこういうことだ。

1.餌。ランキング上昇、維持の為、つまりHKUSTに興味のある人間(1~3全て該当)をひきつけるため。

2.稼働率、収益増加、ローカルネットワーク要員。Full-timeの授業の科目数を増やしたり、固定費を埋めるため。(Full-timeの生徒しかいないと人数が少なすぎて授業が成り立たない、科目が増やせない)
  また勤務経験は少ないがポテンシャルのあるFull-time生徒との融合目的であったり、香港内でのネットワークづくりのため(Full-timeの多くが卒業後香港を離れてしまう・・・)

3.キャッシュカウ、グローバルネットワーク要員。彼らの高い授業料で1、2のプログラムを充実させる。Full-timeを増やすのが難しいので、HKUSTのネットワークは彼らを増やすことでも対応。
  すでに企業の幹部であるので、ネットワーキングの為には持ってこい。彼らがCEOになればHKUST出身のCEOと呼ばれるようになるし。

と、自分なりの理解を書いた。学校が本当にこのように考えているかはわからないので、話半分に読んでほしい。
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