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谷間の世代 [キャリア論]

黄金世代ってのがありますが、谷間の世代ってのもあります。
サッカーだと中村、稲本、高原の世代の下のあたりですね。

サッカーだけなら黄金があろうと谷間があろうと構いません。
その世代がオリンピックに出れなくなったりするだけで、フル代表は全ての年齢層から選手を集めることができます。
が、それが教育となると大問題になります。

サザエさんの家で、タラちゃんが小学校に入学し、算数の宿題をカツオ兄ちゃんに質問するところを想像してください。
(瑛太が実写版CMでタラちゃんをやっていたようですが、ここではこども店長くらいだと思ってください。)


2015年4月○日
タラ「カツオにいちゃん、算数の宿題ちょっと教えてよ。」
カツオ「どれどれ、簡単じゃないか。答を書いておいてやるよ。」
タラ「ありがとですー。」

2015年4月○+1日
タラ「カツオにいちゃん、宿題教えてもらったこと先生にばれちゃったよ」
カツオ「どうして?なんでそんなことばれるんだよ。」

-宿題の内容-
問題:直径6mの円がある。円の面積を求めよ
カツオの答え:27㎡
教科書の答え:28.26㎡(※)

カツオ「なんであってないの?」
タラ「こんな答えだすのは、ゆとり教育を受けた人だけだって先生がゆってた。」
カツオ「オレ、3って習ったんだけど。」
タラ「けっ、このゆとりが・・・」


2011年春からの教科書の内容が質・量ともに大幅に変わるようです。新聞の見出しには「算数・理科 ページ3割増」とあります。
いわゆる「ゆとり教育」の約10年間に教育を受けた世代はちょいと大変なことになるでしょう。

ゆとり教育の本当の問題は、金持ちとそうでない人の教育レベルの差が、ゆとり世代以外のその差以上になってしまうことです。
金持ちは、公教育がやばいということで、子供を塾に行かせたりして、ゆとり以前の水準の教育を受けれるようにしていたわけですから。
個人的には「高学歴でない人でも、他の国のそういう人たちよりも教育水準が高い」というのが日本の競争力の源泉の一つだと思っています。

かわいそうなのは子供です。大人が決めた教育路線がこういうことだったわけですから。
ゆとり世代には申し訳ないですが、これからの子供にはしっかりと勉強して頑張ってもらいたいです。

ちなみにGMAT(MBA受験用の学力測定試験)でも円周率は3がなっているときがあります。
(まあ、問題の目的は円周率以外の数字を求めることですが・・・)

※2011年春の教科書からは円周率(π)は3から3.14に戻るようです

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ブラック企業からボストン・コンサルティングへ ~谷底から頂点へのキャリアアップ~ [キャリア論]

MBAが終わって、ボスコンとかで働くようになったらこんな題名の本を書いてみようかと思います。(笑)

冗談はさておき、今後の日本人のキャリアについて考えてみたいと思います。
グローバル化の急速な進行によって我々のビジネスや生活習慣が変わってきたことは言うまでもありません。

ちょっと古いのですが、トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」という本には、これからのビジネスチャンスと、反対に、ビジネスを失う可能性が書かれています。

本の内容からですが、たとえば、アメリカではCPAが個人所得税の申告業務を引き受ける場合、CPA自体がやっているのは営業であり、申告書類を作成しているのはインドにいるインド人のCPAだそうです。
ネットがあるので、書類を全てインドにPDF等で送付し、CPAが寝ている間に、給与水準の低いインド人CPAが書類を作る。そうなるとアメリカのCPAは顧客開拓だけをするのが効率的・・・という話。

この本を読んで、ものすごい衝撃を受けました。ちょっと考えれば思いつく内容なのですが、実際にここまで進んでいるとは思いませんでした。
(ちなみにこの本は2005年に初版が出ています)

グローバル化がここまで進むまでは、発展途上国は工場の一般工員のような「工数をお金にする仕事」、先進国は金融や医薬品のような「知識をお金にする仕事」をメインの産業としてきたと思います。
が、情報、お金、言語が簡単に国境を越えるようになると、発展途上国が先進国的な仕事にシフトしやすくなり、先進国はその優位性を失っていきます。

日本は、戦後の急激な経済発展により、先進国の仲間入りをし、GDPが世界三位(もう中国に抜かれたでしょ)になりました。
が、ここ数年で急速に国としてのプレゼンスが落ちてきています。政治や、失われた10年(実際にはもう20年)も原因の一つですが、一番の原因はどうみてもグローバル化です。

グローバル化によって、日本が得意としてきた「知識や経験をうまく落とし込んだ、付加価値の高い製品を外国に売りまくる」というモデルが崩れてしまいました。
みんななんとなくそれに気付いているのですが、次のモデルが見出せないでいます。

そんな中、グローバル化に対応しようと思い、数年前に個人的に設定したのが以下目標です。

・英語をマスターする
・できればもう一つ外国語を覚える(自分の場合、中国語)
・専門知識を身につける(自分の場合、財務・会計)
・マネジメント能力を身につける
・海外での業務を経験する
・自分で金を稼げる能力を身につける

すべての日本人が、上記のようなスキルを身につける必要はありませんが、今後は日本の就業人口のうち1割以上はこういうスキルを身につけていかなければならないのではないでしょうか?

一方で、トーマス・フリードマンは、一部の地域密着型のビジネスは、グローバル化にさらされることはないとも言っています。
たとえば、美容室や地域バス会社など、国境を越えてサービスを提供することができない業種です。
が、今のグローバル化で競争力がおちた日本では消費が落ち込み、これらの業種も間接的にグローバル化の影響を受けているようです。

みなさんはどうやってグローバル化に対応していますか?
もしかしたら、我々のCTスキャンやレントゲンは、すでにインド人の医師が診ているかもしれません・・・

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